【結婚式のキセキ】新郎からのサプライズレター2

【結婚式のキセキ】新郎からのサプライズレター1

からお読みください。

 

ご新郎のお手紙は語りかけるように始まりました。

結婚式のキセキ

 

「思えば6年前。

6年前の今頃、今日が来るとは到底思えませんでした。

絶望以外何もなくて、次第に諦めにも似た感情になって、

これから先のことなど考えることも出来ませんでした。

 

それから11日、今日も生きていた、今日もなんとか生きていたを積み重ねて

次第に明日も生きていたいという感情に変わっていきました。

今では1ヶ月に一度の病院の検査も

ちょっとコンビニ行って来るわという位のテンションで行けるようになりました。

 

6年前、僕は全てをなくしたと思っていました。

でも、僕は何もなくしていなかった。

こうして自分の周りには、僕を作ってくれた仲間がたくさんいる。

僕は、この景色が見たくて

お金もほとんどないなく、みんなに心配される中、

結婚式を挙げさせてもらうことにしました。

 

僕は、今日の日をいつまでも忘れることはありません。

ミナ、今日隣に立っていてくれてありがとう。

今日を頑張って明日生きていようと食いしばる勇気をくれたのは

いつもミナ(新婦)でした。

 

隣にいることでさえ、辛いときばかりだったと思います。

同情するでも、慰めるでもなく、

ミナはいつもその日にあった生きているだけで素晴らしい

そんな喜怒哀楽に溢れた毎日を伝えてくれました。

辛い時も苦しい時も、いつも変わらずいつものミナで

側にいてくれました。

 

結婚してこれから、ミナを一生守り抜きたい。

心からそう思ってやみません。

 

でももしかしたら、それは叶わないかもしれません。

 

そんな僕と結婚することを許してくれた

ミナのお父さん、お母さん、

大切に育てたミナの夫が僕で本当にごめんなさい。

でも約束します。

僕は人生をかけて、ミナが笑顔でいられる時間を増やします。

 

そして父さん、母さん。

僕は今日、こうして大切な人に囲まれました。

こんな幸せはありません、と言いたいところですが、

僕は今日からもっともっとミナと幸せを築いていくので

どうか安心してください。

 

そして、ミナ。

今心からの感謝を伝えたら

終わってしまうかもしれない

それが怖いので

今日はあえてこう伝えます。

出会ってくれてありがとう。

一緒におじいちゃんおばあちゃんになりましょう。

 

優先順位をつけたなら

結婚式は二の次だったはずなのに

僕の思いを汲んでくれてありがとう。』

 

 

 

 

これが実話。

これが筋書きのない結婚式でのストーリーなのです。

 

おふたりが結婚式をあげてくれて良かった。

新郎新婦おふたりにとって大切なゲストの皆様と

今この時の思い出をみんなで紡いでくれて良かった。

 

そしてそれと同じくらい強く、

もっとおふたりの理解者になりたかった。

もっともっと信頼してもらえていたならば

おふたりの希望は『予算重視』

それだけでなく何かお手伝いが出来たかもしれない。

あの時感じたザワザワした思いを

ちゃんと紐解いていたなら良かった。

と思わずにはいられませんでした。

 

おふたりは「やりたいこと叶えてくださって本当にありがとうございました。

入江さんにお願いしてよかったです」と

温かな言葉をかけてくださいました。

たしかにミスはなく、進行表に沿った結婚式であったと思います。

 

ですが、多くの新郎新婦にとって結婚式は初めてのイベントで、

ふたりではじめて采配を握るわけで

『希望はおふたり自身がぼんやりとしていて、選択肢を知らない』

という状況にあるんだということを念頭に、

brides maidの司会者はもっとおふたりの理解者にならなくては、いえ、なりたいのです。

 

私は今回おふたりから『結婚式をすることの意義』を再度教えて頂きました。

愛を形にする姿を目の当たりにさせて頂きました。

 

お手伝いに終わりはありません。

毎日少しずつアップロードして、いつもその時出来るベストの状態でお力添えをする。

 

どうかおじいちゃんおばあちゃんになっても

ずっとずっと幸せなおふたりでいてください。

末永いおふたりの幸せを、心の奥底からお祈りしています。