先日、結婚式司会としてお手伝いさせて頂いたご結婚式のお話。
フリーウェディングプランナー様からご紹介頂いたご新郎ご新婦様でした。
事前に引き継いだおふたりのご希望は
「とにかく予算重視」
それだけですか?と伺っても、その他に大きな希望はなく、進行表のフォーマットに記載されたような普遍的な結婚式を低予算でしたいとうご希望が強くセレクトするアイテムはどれも一番安価なものばかり。
そんなおふたり、司会もなるべく予算はかけたくないとのことで、お会いしてのお打合せはなしに、お電話でのお打合せのみで、お手伝いをさせて頂くことになっていました。
お電話でもおふたりは
とにかく予算を抑えたい。
とにかく安く結婚式がしたいんです。
出来るだけ節約したいです。
と、新郎新婦共に口を揃えてお話になりました。
そこまで予算重視を訴えるのって、
何か理由があるのでは?
と思ってしまう疑い深い私。
でもなかなかおふたりの核心に踏み込めず当日を迎えてしまいました。
ご当日も予算を抑えたいというご希望から、カメラもビデオもお付けにならず、当日の裏方はお箱貸しをしてくださった会場様のキッチンさん、サービススタッフさんと、キャプテン、そして音響はプランナー自らが行い、司会の私のみです。
お料理は着席ビュッフェスタイルで、お席札は設けずにゲストはお席をエスコートボードでご確認。
乾杯酒はご用意なさらずドリンクカウンターからお手元にご自身でご用意頂くスタイルで、引出物もご用意なさらずプチギフトをお配りになさいました。
そんなおふたりのウェディングパーティー。
私は心から
色々な結婚式の形があっていい
と思っているし、
おふたりで選んだ、
おふたりで作った結婚式に
ただただ寄り添い、
持てる力全てでお力添えをすることこそが
自分の存在意義で、
仕事である、
と思っていますので、
言うならば今回のようなご予算はかけないカジュアルなスタイルのご結婚式も、そのご希望に寄り添い、出来るお手伝いさせて頂こうと、いつものようにパーティーを進行させて頂いていました。
パーティーには、
お二人ともに会社関係の皆様、学生時代の恩師にご友人もたくさんお越しになり、ご新郎ご新婦共に遠方にお住いのご親族も皆様揃って遠路はるばるお越しくださいました。
ご友人様の中には一眼レフを抱えてお写真撮影をする方もたくさんいらして、皆様競ってメインテーブルに座る新郎新婦の元へと運び、心ゆくままにお写真を撮り、肩を組んでお話する時間を楽しんでいらっしゃいました。
とても素敵なパーティーでした。
包み隠さずにお話しするならば、
ご新婦様の会社のご主賓やご上司はビュッフェスタイルでありカジュアルな雰囲気のパーティーであることを事前にお聞きでなかった方もいらしたようで、少し腹落ちの悪そうなご様子も伺えたのですが、大事になることはなくパーティーはクライマックスへと運んでいきました。
そしてクライマックスのシーン。
前日に進行の急な変更があり、ご新婦からご両親へあてたお手紙の前に、ご新郎からご新婦へのお手紙をお読みになるサプライズが追加になりました。
ご両家ご両親もお並び頂き、ご新婦様はいざお手紙という心持ちでマイクの前に準備なさったところで、
『さあ、実はこの場面でご新郎、お気持ちを伝えたい方がいらっしゃるようです。それでは、◯さんお願いします。』
と、アナウンスをかけサプライズのスタート。
すると、ご新郎は既に泣いていました。
泣いてしまう程、熱い思いがおありなんだな。
最初は微笑ましく温かい気持ちで見守っておりました。
ですから、まさかこのあと、
ゲストも、
プランナーも、司会の私も、
その場に居合わせたスタッフみんなが
涙を流さずにはいられなくなるとは思いませんでした。
長くなったので、第2弾に続きます。
(こんな終わり方ある?とお思いの方、すみません。
是非明日もホームページに遊びに来てくださいませ)