人前式。
日本では、人前式がいい!という確固たる信念で選ばれるというよりは、ウェディングドレスが着たいけどキリスト教の信者でもないし、宗教色のない挙式がいいかな、という消去法的理由で選ばれることも多い挙式スタイル。
今はご担当するご結婚式の半数近くで人前式の司式もお手伝いさせて頂くようになりました。
『おふたりの好きなように内容を組んでいくことが出来る』と言いつつ、
時間の決まっている多くの結婚式場では
その内容が形骸化してしまっているのが事実です。
そんな中、
昨夏にお手伝いをしたTさん、Mさんの人前式は、参列した誰しもの心に響く時間でした。
そして心に響くには、もちろん理由がありました。
今日はそんなおふたりのご結婚式をご紹介致します。
8月吉日。
おふたりが大切なご結婚式に選んだ式場は横浜にあるTHE BEACH。
海外への留学経験や、多くの出張、海外勤務のご経験があり、語学が堪能なおふたりは、形式にとらわれずハイセンスでインターナショナルな雰囲気そのままに、ゲストの皆様と楽しめる距離感の近いウェディングをご希望されていました。
おふたりらしさを出す為に、
多くのアイテムをお持ち込みなさり、
司会の私も持込司会としてお力添えさせて頂きました。
お持ち込みに非常に理解のある式場様で、
海外のようなロケーションをお持ちの素敵な空間。
おふたりの特別な1日はたくさんのとびっきりに囲まれていました。
(ちなみに余談ですが、PAさんがたまたま知人でとっても驚きました。カメラマンさんは知人が偶然ご一緒することもよくあるんですが、PAさんは珍しいのです!)
お打ち合わせは、ご新郎が海外勤務から帰ってこられたタイミングでスタート。
やりたい事とやりたくない事が明確なおふたりのウェディングは、ご準備もとってもスムーズでした。
そんななかでもたくさんお話させて頂いたのが、
人前式の内容について。
人と違うことがしたい、というわけでも
今時の演出がしたい、というわけでもなく
ただ挙式を“特別な時間“にする為にどうするのがベストかを話し合い、
ご新婦様が見せてくださった海外の結婚式の映像をヒントにしていくこととなりました。
そして、出た答えが『誓いの言葉』に注力することでした。
お互いの手を取り合い
お互いの目を見つめあい
おふたりそれぞれ自ら考えた
『誓い』の言葉を
これから人生を歩むパートナーへ
伝えて頂きました。
テンプレートの言葉ももちろん嘘偽りのない言葉。
でも、何を、誓うのか
何を、伝えたいのか
『誓いの言葉』をより一層大切にすることで
挙式、ceremonyは
おふたりをよく知るゲストの心に響く特別な時間となりました。
パーティーへと続きます..